調布にある深大寺（調布市深大寺元町5 TEL 042-486-5511）が同寺の敷地と近隣地域の模型を製作し、3月26日から公開している。

深大寺山門と本堂、元三大師堂付近

　深大寺地域で景観保護などを目的とした、まちづくり活動が始まったことをきっかけに、同地域の様子が詳細にわかるものがあれば便利だろうと考え、測量に2年、製作に1年を費やし、実物の300分の1サイズで作られた同模型。幅240センチ、奥行き80センチで、深大寺を中心に東西は三鷹通りから武蔵境通りまで、南北は都立神代植物公園との境から深大寺通りまでを再現している。

　測量は角田環境設計、製作は同市の柴崎にある平井地形模型製作所がそれぞれ担当。模型の範囲は木々が生い茂り、自然林が今でも残る貴重なエリアということもあり、樹木も忠実に再現されている。模型に設置された1759本の木は、一本一本、高さも測量しているため、地面の起伏と合わせて一番高い木が分かるだけでなく、種類に応じて形や色も変えて作られているため、その違いも楽しめる。季節は新緑の時季を想定しており、深大寺通りの桜並木も満開になっている。

　担当する深大寺法務部の張堂芳俊（ほうしゅん）さんは「立体的に俯瞰（ふかん）で見ることができるので分かりやすい。深大寺に何度も訪れている方でも、この模型を見て、また新しい発見があるのではないかと思う。ぜひ、多くの方にご覧いただければ」と話す。

　同模型は現在、客殿のロビーに設置。見学を希望する場合は、寺務所受付で声を掛けて入場する。