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府中のプラネタリウムで東日本大震災の記憶を伝える2番組 観覧無料で投映

府中市郷土の森博物館内の案内ポスター。3月20日の特別講演会(左)、12日・13日の震災特別番組(中)、13日まで開催の企画展(右)

府中市郷土の森博物館内の案内ポスター。3月20日の特別講演会(左)、12日・13日の震災特別番組(中)、13日まで開催の企画展(右)

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 府中市郷土の森博物館プラネタリウム(府中市南町6、TEL 042-368-7921)が3月12日・13日、東日本大震災特別番組「星空とともに」「星よりも、遠くへ」を観覧無料で投映する。

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 「星空とともに」は、被災地の仙台市天文台が被災者の心に刻まれた星空を手記と共に伝える取り組みとして制作したプラネタリウム番組。2012(平成24)年3月に公開すると反響を呼び、2014(平成26)年以降、全国のプラネタリウム施設でも投映されるようになった。

 「星よりも、遠くへ」は、被災地の状況や被災者の気持ちが変化する中で伝えきれなかった星空を描いたプラネタリウム版ドキュメンタリー作品。前作の第2章として、クラウドファンディングで制作資金を集め、2018(平成30)年に完成した。

 都内で2つの番組を投映するのは同館のみ。それぞれ独立した作品で、いずれか1番組だけを見ることもできる。

 同館には、当時仙台で暮らし仙台市天文台に勤務していたスタッフがいる。同スタッフは「東日本大震災のような地震や津波は、いつどこで起こるかわからない。1月には南太平洋トンガの大規模噴火に伴い津波注意報と警報が発令され、実際に被害もあった。11年前の『あの日』を思い出し、改めて対策を見直した人も多いのでは」と地震や津波に対する備えの大切さを唱えた。そのうえで「今回『震災特別番組』を投映することで、当時の被災者の思いを伝え、東日本大震災の記憶を風化させない一役になれば。今後、地震や津波の被害が拡大することのないよう切に願う」とも。

 投映時間は、「星空とともに」=12日15時30分~(約45分間)、「星よりも、遠くへ」=13日15時30分~(約50分間)。整理券は当日9時から、ミュージアムショップで配布。定員180人(新型コロナウイルス感染状況により変更の可能性あり)。

 博物館入館料は、一般=300円、中学生以下=150円、4歳未満と府中市在住の中学生以下・市内の小中学校に通っている児童や生徒は「学びのパスポート」利用で無料。

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