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府中の伝統「竹」によるおもてなし 正月のけやき並木通りをライトアップ

今年のラグビーワールドカップをひかえ「ラグビーのまち府中」をイメージした「竹あかり」

今年のラグビーワールドカップをひかえ「ラグビーのまち府中」をイメージした「竹あかり」

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 京王線府中駅南北のスカイナード(ペデストリアンデッキ)とけやき並木通りで現在、竹の照明具で明かりをともす「おもてなしライトアップ~竹あかりで府中のお正月~」が行われている。

府中駅南口のスカイナードに展示された「竹あかり」

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 府中の玄関口である駅前と大國魂神社の初詣客などでにぎわうけやき並木通りで、訪れる人たちをもてなすために2017(平成29)年に始まった同企画。府中市と一般社団法人「まちづくり府中」が主催し、今回は約90人のワークショップ参加者が制作した「竹あかり」約90本も並ぶ。市民からは「竹に開けた穴から漏れる明かりが、温かい雰囲気で正月らしい」という声も聞かれる。

 府中では昔から、くらやみ祭のおはらいや正月の飾りに「松」ではなく「竹」を使ってきた。これは、大國魂神社に伝わる「七不思議」の一つ「境内に松の木なし」に由来する。神様の大国様が八幡様から待たされ「まつはういものつらいもの」と言い、それ以来「待つ」を「松」に例えて嫌うようになったと伝わる。今でも境内には松の木がなく、神社近くの家々では正月に門松ではなく竹を飾る。

 担当の関谷昴さんは「府中の伝統や習慣と関わりの深い竹の明かりで、まちを訪れる人たちに和んでいただければ」と話す。使用する電気は、実質再生可能エネルギー100%で点灯する。

 点灯時間は16時30分~22時(政府の節電要請により変更する場合あり)。2月2日まで。

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