京王線国領駅近くの手作りギョーザの店「吉春(よしはる)」(調布市国領町8、TEL 042-426-8153)が「JAPAN餃子(ぎょうざ)大賞2026」の「餃子銘店大賞」部門で最高金賞を受賞し、7月24日に都内で開かれた授賞式で表彰された。
中国の国家資格「麺点師」を持つ吉村千恵子さんと弟の隆一さんが2020年に創業した同店。皮には北海道産小麦、餡(あん)には国産豚肉を使い、地元・調布産の野菜も積極的に取り入れる。注文を受けてから一つ一つ手包みし、定番の「水餃子」と「焼き餃子」に加え、旬の野菜や魚介、ジビエなど、日本の四季を生かした季節限定メニューも提供する。使う食材は年々広がり、「訪れる度に違う味を楽しめる」と、地域客だけでなく遠方から訪れる常連客も多い。
2024年には「食べログ 餃子 百名店」に選出され、食の専門誌「dancyu」や生活総合誌「暮しの手帖」など全国誌にも掲載された。イベント「dancyu祭2025」や「CRAFT SAKE WEEK2026」にも誘われ出店するなど、全国的な知名度が高まる中、昨年12月で5周年を迎えた。吉村さんは「コロナ禍での開業だったが、多くの方々に支えられてここまで来ることができた。ギョーザ好きの皆さんのおかげで、感謝しかない」と5年間を振り返る。
「JAPAN餃子大賞」は、グルメ誌「おとなの週末」を発刊する講談社BECK(文京区)が主催し、「焼き餃子協会」(渋谷区)が共催するアワード。2025年に創設され、ギョーザ専門家や食の有識者らが審査員を務める。第1回は「焼餃子」「水餃子」「個性派」の3ジャンルで審査を行い、同店は水餃子部門の1位を獲得した。
第2回となる今回は、「餃子銘店」「総菜餃子」「通販餃子」の3部門を設け、それぞれ金賞と最高金賞を選出。同店は「餃子銘店」部門で最高金賞に輝いた。授賞式で初めて受賞を知らされた吉村さんは「まさか最高金賞を頂けるとは思っていなくて、緊張と感動で涙が出た。何を話したか覚えていないほどだった」と振り返る。受賞理由については、「目の前で皮を伸ばして包む実演や、日本の四季や地域の食材を大切にしてきたことが評価されたのでは」と話す。
現在もトマトやキュウリ、トウモロコシ、ピーマンなど、地元で朝取れた夏野菜を積極的に使っている。吉村さんは「一つ一つ手包みし、作り置きをせず、日本の四季や地域の食材のおいしさをギョーザで伝えたいという思いは変わらない」と言い、今後については、「日本各地ならではの食材を使ったギョーザを、その土地で作って味わうという取り組みにも挑戦してみたい。ギョーザという身近な料理を通して、日本各地の魅力を伝えていければ」と意欲を見せる。
営業時間は17時~22時(2部入れ替え制)。火曜定休。