食を通じた地域活性化に取り組む「深大寺食文化編集室」(調布市深大寺元町3)が7月18日、「角大師(つのだいし)どら焼き」の販売を始めた。
同編集室は、京都芸術大学通信教育部食文化デザインコースの一期生として出会った4人が立ち上げたプロジェクト。全国各地の食文化や、食を通じた地域づくりを学ぶ中で交流を深め、「食で地域を元気にする仕事がしたい」と意気投合し、卒業直後の今年3月に「fudo square(フードスクエア)合同会社」を設立した。活動拠点には、メンバーが暮らす深大寺エリアを選び、「多くの人が訪れる一方、土産や食体験にはまだ可能性がある。まずはここで成功事例をつくりたい」という思いで活動を始めた。
「地域の魅力を食文化の観点で編集する」をコンセプトに、「土産づくり」「食文化体験」「手仕事体験」の3つを柱に活動する。7月5日には初のイベントとして、「2種類の梅シロップを仕込む梅仕事ワークショップ」を開催。同級生が栽培する和歌山県産の紀州梅を使い、大学で指導を受けた教員のレシピを参考に企画した。募集開始後間もなく定員に達し、季節の手仕事を楽しむイベントは盛況のうちに終了した。
今回販売を始めたどら焼きは、地域に受け継がれる文化や魅力を伝えるストーリーのある土産を目指し開発した。長崎県雲仙市で115年続く、大学の同級生が営む老舗和菓子店と共同開発。大粒の大納言小豆を使った粒あんを、洋菓子の手法を取り入れた生地で包んだ。表面には、疫病退散や魔よけの護符として知られ、深大寺とも縁の深い「角大師」をモチーフにしたオリジナルデザインの焼き印を施した。土曜・日曜・祝日に同編集室店頭で販売する。
今後は、季節の手仕事を体験できるワークショップを継続するほか、インバウンド旅行者向けの食文化体験プログラムの開催も予定している。深大寺エリアを起点に活動の幅を広げ、調布の食や文化をテーマにした新たな土産の開発にも取り組む。将来的には、全国各地で食を通じたまちづくりの展開も視野に入れる。
同編集室のメンバーは「角大師どら焼きが深大寺エリアの新たな『おいしい記憶』となり、地域の文化や魅力を知るきっかけになればうれしい。地域のストーリーを添えた土産を通じて、『また訪れたい』と思ってもらえるまちづくりにつなげられれば」と話す。
販売時間は11時30分~17時。