せんがわ劇場芸術監督公演「雲のビール」が10月13日から、調布市せんがわ劇場(調布市仙川町1)で全10回上演される。
「小さいからこそ優れた作品を生み、成長を生み、活力を生み出す劇場」を目指す同劇場芸術監督の小笠原響さんが企画し、自ら演出も手がける同公演。同劇場の演劇コンクール出身で脚本家・演出家として活躍する鈴木アツトさんが同公演のために書き下ろした新作を上演する。
「雲のビール」の舞台は旧チェコスロバキア。物語のキーマンとなる劇作家ハヴェルは、同国での革命を主導し後に、チェコの初代大統領となるヴァーツラフ・ハヴェルがモデルとなっている。共産党の圧制下、ビール工場で働く人々と後に民主革命を主導するハヴェルの交流を通じて、自由の獲得に目覚めていく市民の姿を描く。ビール工場の事務長ヨゼフ役を演じる佐藤誓さんは、前回の同劇場芸術監督公演に続いての出演。同公演は、舞台がチェコという縁もあり、チェコ共和国大使館とチェコセンター東京が後援し、公演パンフレットに写真を提供している。
公演中の10月15日には、終演後に脚本の鈴木さんと台本監修でチェコ研究家の阿部賢一東京大学教授、小笠原さんによるアフタートークを用意する。22日には出演者によるアフタートークを予定。同17日の公演終了後には、小笠原響さんと観客が劇場ロビーで交流する「響さん、教えて」も用意する。
劇場制作係の鳥山あかりさんは「民主革命と聞くと難しい話に思えるが、コメディー要素も多く気軽に楽しめる作品。革命家のハヴェルではなく彼のまわりのビール工場で働く人々にスポットを当てた視点で描かれており、個性的な登場人物も魅力的。客席配置も工夫を凝らした。身近に役者の息づかいを感じる小さな劇場で、鈴木アツトさんの脚本と小笠原響の演出、役者の熱演を堪能していただければ」と話す。
料金は、一般=5,300円、U29(観劇当日29歳以下)=2,500円。25日まで。