イー・ガーディアン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:高谷 康久、以下「イー・ガーディアン」)は、2026年11月4日(水)より、ゲーム・アニメ・出版・音楽などのIP(作品・キャラクター)を保有する企業向けに「IP悪用AI監視ソリューション」のベータ版の提供を開始いたします。先着5社を対象に、全機能を3カ月間無料でご利用いただけます。本ソリューションは、生成AIで改変されたキャラクターの画像・動画や無断転載などをSNS・掲示板・ブログといった様々なWeb媒体から収集し、生成AIで作られたものかの判別とリスクの分類・数値化、実例にもとづく許容と対処の線引きの整理、証拠保全と削除要請の支援までを一貫して行うものです。なお、2026年9月18日(金)に発表した5つのAI監視ソリューション※1のうち、IP領域の「IP悪用検知」にあたり、ベータ版での検証を経て、順次正式提供へ移行します。
※1 イー・ガーディアン「生成AI時代の誹謗中傷・なりすまし・誤情報に、AI戦略で対応」(2026年9月18日発表)

※画面は実態調査レポートのイメージです。データはすべて架空です。
■ 生成AIによるキャラクターの無断生成・改変が後を絶たない
2025年秋以降、短い指示文だけで音声付きの高品質な動画を作れる動画生成AIが相次いで公開され、国内の人気アニメ・ゲームのキャラクターに酷似した画像・動画がSNS上に大量に投稿されました。これを受け、政府が開発事業者に対し著作権侵害となるような行為が行われないよう要請したほか、業界団体の要望書や出版社17社と関連2団体の共同声明も出されましたが、その後も別の動画生成AIで同様の事態が繰り返されています。経済産業省の発表※2によると、日本のデジタルコンテンツの海賊版被害額は2025年に5.7兆円と、2022年の約3倍にまで拡大しています。
■ 言語と媒体を越えて広がり、全体像の把握が追いつかない
生成AIで作られたコンテンツは、SNSにとどまらず、海外の掲示板や画像投稿サイト、ブログにも様々な言語で投稿されます。担当者が日本語で検索・確認するだけでは、その一部しか把握できません。どこで、どのような創作が、どれだけ出回っているのか、全体像を捉えるには、言語と媒体を横断した収集が必要です。
■ ファン創作に紛れて広がり、許容と対処の見極めが難しくなっている
ファンによる二次創作はIPの人気を支えてきた活動であり、多くのIPホルダーは条件付きでこれを許容しています。一方、生成AIによってキャラクターの性的・暴力的な改変や政治的・宗教的な主張への利用、無断の商用利用も容易になり、それらが許容できるファン創作の中に紛れて拡散しています。二次創作ガイドラインに生成AIに関する条項を加えるIPホルダーも出てきています。「どこまでを許容し、どこから対処するか」を定めるには、実際に出回っているコンテンツの種類や拡散状況を正しく把握しなければなりません。そのため、個々の投稿への対応だけでなく、全体を見渡した「基準づくり」が重要になっています。
こうした課題に対し、イー・ガーディアンは、長年の投稿監視業務で培った運用ノウハウとAI技術を組み合わせ、「IP悪用AI監視ソリューション」を開発しました。
※2 経済産業省「日本発コンテンツの海賊版被害額調査」(2026年1月26日発表)
本ソリューションは、海賊版の検知にとどまらず、生成AIで改変されたコンテンツを判別し、許容できるファン創作との線引きまで支援します。多言語に対応した情報収集から、リスク分類、証拠保全と削除要請の支援までを当社がワンストップで担い、IPホルダーには「対処すべきもの」と「判断の根拠」に絞ってお届けします。これにより、法務・ライセンス担当者の膨大な監視・精査にかかる工数を大幅に削減し、健全なファンコミュニティの維持とIPのブランド価値保護の両立を実現します。
サービスページURL:
https://www.e-guardian.co.jp/service/ai/ip_risk-check/
■4つの特徴
1. SNS・掲示板・ブログを多言語で横断し、キャラクターを用いた創作コンテンツを網羅的に収集
作品名やキャラクター名などのキーワードをOR・AND・除外の条件で組み合わせ、各種SNS・掲示板・ブログなど、18の国・地域、50を超えるサービスの公開情報から、AIが毎日定時に収集します。公式アカウントの投稿は除外し、生成AIによる改変に加えて、本編・画像の無断転載、海賊版サイトへの誘導、二次拡散を狙った記事も対象とします。日本語・英語・中国語・ロシア語など、多言語での収集・判定に対応。AIによる自動収集が難しい情報は専門オペレーターが収集します。
2. 生成AIで作られたかを判別し、悪用の種類ごとにリスクを数値化
収集したコンテンツが生成AIで作られたものかをAIが判別し、性的な改変、暴力的な改変、政治・思想的な利用、無断の商用利用、無断転載などの種類に分類します。さらに、インプレッション数や拡散の状況などをもとに当社独自の基準でリスクを数値化し、IPを毀損するおそれの高いものから優先度順に一覧化。判別や分類が分かれるものは専門オペレーターが確認し、許容できるファン創作とは分けて提示します。

※画面は実態調査レポートのイメージです。データはすべて架空です。
3. 実例にもとづいて「許容・経過観察・対処」の線引きを整理し、報告書として提供
導入時には、まず実態調査として、どこで、どのような創作が、どれだけ出回っているかを改変の種類別・言語別に集計し、実例にもとづく線引き案とともに報告書にまとめます。線引き案は、削除要請などの対処を進める際の根拠や、社内・ライセンシーへの説明資料として活用いただけます。許容・経過観察・対処の最終的な判断はIPホルダーが行い、当社はその判断に必要な実例と線引き案を提供します。高リスクのものや判断が分かれるものは専門オペレーターが確認したうえで、IPホルダーの対応が必要なものに絞ってエスカレーションするため、担当者がすべての投稿に目を通す必要はありません。
4. 新たな悪用を日々検知し、証拠保全から削除要請の文面作成まで支援
実態調査後は、合意した線引きに沿って新たな悪用を日々検知し、定期的に報告します。対処が必要であると判定したコンテンツは、投稿内容・画像・投稿者のプロフィール・URL・取得日時を証拠として保全します。各プラットフォームへの削除要請に必要な文面の作成まで当社が支援し、IPホルダーによる申出につなげます。
■ベータ版提供概要
イー・ガーディアン株式会社 AI戦略統括部 統括責任者/シニアディレクター 山田 喬
生成AIによって、誰もが好きなキャラクターで画像や動画を作れるようになりました。ファンの創作がIPの人気を支えてきたことを考えれば、これ自体は歓迎すべき変化だと受け止めています。一方で、キャラクターを性的・暴力的に改変したり、政治的な主張に利用したりするコンテンツが、言語を越えて各SNSに広がっているのも事実です。こうしたコンテンツは日々大量に、しかも多言語で投稿されるため、人の目による確認だけでは把握が追いつきません。ファン創作として許容するものと対処が必要なものを見分けるには、実例にもとづく慎重な見極めが求められます。個々の投稿への対応に加えて、全体を見渡したうえで対応の方針を定めることが、これまで以上に重要になっています。
本ソリューションで当社がまず担うのは、多言語で網羅的に収集し、全体像を把握するお手伝いです。そのうえで、実例をもとに許容と対処の線引きを整理し、日々の監視と対処の支援まで伴走します。ファンの創作を尊重しつつ、IPの価値を損なうコンテンツには確実に対処できるよう、IPホルダーの皆さまの負担を減らしていきたいと考えています。
今後もAI技術の進化に対応した機能拡張を継続し、日本のコンテンツ産業の健全なグローバル展開とクリエイターの権利保護に貢献してまいります。
1998年設立。2016年に東証一部上場。2022年に東証プライム市場へ移行。イー・ガーディアンはネットパトロール、カスタマーサポート、デバッグ、脆弱性診断などネットセキュリティに関わるサービスを一気通貫で提供する総合ネットセキュリティ企業です。センターは、提携先を含めてグループで国内8都市海外3都市18拠点の業界最大級の体制を誇ります。昨今はFintech・IoT業界への参入やAI・IT活用によるDX推進、セキュリティ関連サービスの拡充など、時代を捉えるサービス開発に従事し、インターネットの安心・安全を守っております。
代表者 :代表取締役社長 高谷 康久
所在地 :東京都港区虎ノ門1-2-8 虎ノ門琴平タワー8F
設立 :1998年5月
資本金 :1,967百万円(2026年3月末日現在)
業務内容 :ブログ・SNS・掲示板企画コンサルティング/リアルタイム投稿監視/ユーザーサポート/
オンラインゲームカスタマーサポート/コンプライアンス対策・風評・トレンド調査/
コミュニティサイト企画・サイト運営代行・広告審査代行サービス業務/人材派遣業務
URL :
https://www.e-guardian.co.jp/