調布の老舗米穀店「お米のシライ（シライジャパン）」（調布市富士見町3、TEL 0120-353-508）が8月、秋のキャンプシーズンを前にキャンプ用にセレクトした米「キャン米（まい）」の販売を始めた。

「お米のシライ」店主の白井さんが、白米・カレー・バーベキュー用にセレクトした3種類の「キャン米」

　創業70年で「五つ星お米マイスター」の白井貞男さんが営む同店。全国から選んだ約30品種の米を店頭に並べて販売するほか、店主が推す「ごはんのお供」などを取り扱っている。「自宅でおいしい白米が食べられるように、その年にできの良かった品種を厳選している。『ここに来ればおいしい米が食べられる』と言われる店を目指したい」と白井さん。

　ソロキャンパーやビギナーなどキャンプを楽しむ人が増える中、「外でも、もっとおいしい米を食べたい」というニーズはあると考え、キャンプ用の商品を開発した。仲間やファミリーでのキャンプのほか、こだわりのグッズをそろえるキャンプ愛好家らがターゲット。

　販売するのは、アウトドアに持参しやすい無洗米の「キャン米」（1合分）で、シーン別に「白米用」「カレー用」「バーベキュー用」の3種類を用意。それぞれの食事に合わせて白井さんが選んだ米が、テントや山をイメージした印象的な三角のパッケージに入っている。価格は428円（150グラム、税別）。

　「白米」は、ライスクッカーや飯ごうで炊いて、自然の中で白飯のおいしさを体験できるように提案。「カレー用」は、夕飯にファミリーがカレーを作るシーンを想定し、ルーに合うようにセレクト。「バーベキュー用」は、肉や野菜を味の濃いソースで食べるバーベキューに合う米だという。白井さんは「おいしい米があれば、自然に囲まれた食事という特別な時間を、さらにおいしく楽しめる」と提案。同商品は店頭で販売するほか、同社のラインやメールで注文すれば配送も可能。

　白井さんは「新発売の『キャン米』は窒素充てんした商品で、長期保存もできるため非常食にもなる。パッケージにもこだわったので、キャンプ好きな人へのギフトにもお薦め。これからもいろいろな角度から、米のおいしさと和食型食生活の良さを提案・発信していきたい」と話す。

　営業時間は9時～18時。日曜・祝日定休。