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調布・深大寺の最大行事「だるま市」 春到来、活気再来に願い込め

僧侶が新しいだるまの左目に梵字の「阿(あ)」を書き入れる深大寺独特の目入れ

僧侶が新しいだるまの左目に梵字の「阿(あ)」を書き入れる深大寺独特の目入れ

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 調布・深大寺の最大の伝統行事「厄除元三大師(がんざんだいし)大祭 だるま市」が3月3日・4日、開かれる。

境内に立つ縁起だるまが並ぶだるま店の様子

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 江戸の文献に「参詣者が近郊近在より群参す」と記された伝統ある同大祭。2020年以降は規模を縮小してきたが、今年はコロナ禍前と同様に、両日とも所願成就の大護摩供が終日執り行われるほか、高僧が列を成し境内を進む「お練り行列」も4年ぶりに再開する。

 同大祭に合わせて立つ縁起だるま市は、富士、高崎と並ぶ日本三大だるま市の一つ。東京に春を呼ぶ風物詩として親しまれ、参道や境内には大小300以上の縁起だるま店が立ち並ぶ。元三大師堂前には「だるま目入れ所」が設けられ、買い求められただるまに僧侶が一体一体、目入れを行う。

 同寺の目入れは独特で、新しいだるまの左目に梵字(ぼんじ)の「阿(あ)」を書き入れて開眼する。参詣者が持参する心願かなっただるまの右目には「吽(うん)」を入れ、感謝を込めて寺に納める。だるまの目に梵字を入れる目入れは、全国で深大寺のみだという。

 深大寺の担当者は「昨年の文化財修理で美しくよみがえったかやぶき屋根の山門の脇では、見頃を迎えた紅白の梅が皆さまの参詣を心待ちにしている。来山の際には、引き続き感染症予防対策への協力をお願いしたい」と話す。

 「だるま目入れ所」は9時~17時。両日限定で散華付き「だるま市限定朱印」(500円)を頒布する(紙の頒布のみ)。

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