府中市郷土の森博物館(府中市南町6、TEL 042-368-7921)で9月19日、「第4回郷土の森 曼珠沙華(まんじゅしゃげ)まつり」が始まる。
小さく愛らしい花がアーチを彩る「萩のトンネル」(過去の様子)
マンジュシャゲという名前は、仏教で「天上の花」を意味する言葉に由来するとされる。秋の彼岸の頃に花を咲かせることから「ヒガンバナ」の名で広く知られている。赤い花が群生する姿が印象的で、古くからさまざまな呼び名で親しまれてきた。
同館では、ハケ(段丘崖)や田んぼなど府中の風景を再現した園内でマンジュシャゲを育てている。数年前までは約1万株しかなかったが、職員が植栽を続け、現在は約40万株まで増えた。例年の見頃は9月中旬から下旬で、開花すると深紅のじゅうたんを広げたような風景が広がる。写真映えする景色や個性的な花の姿をカメラに収める人が多く、期間中に撮影した作品による「博物館スタッフが選ぶ 曼珠沙華フォトコンテスト」を開催する。
広報担当の矢野緋奈子さんは「私たちが『いいね!』と感じる、当館の魅力が詰まった写真を待っている」と呼びかける。マンジュシャゲを題材にした俳句も園内投句箱で受け付ける。
園内茶室「梅欅庵(ばいきょあん)」では、市内菓子店の青木屋が製造する「武蔵国府万頭(まんじゅう)」と抹茶をセットにした「曼珠沙華まつり特別呈茶」(1服700円)を提供する。土曜・日曜・祝日に1日6回、各回8人。当日、整理券を配布する。
ふるさと体験館でワークショップを開く。20日の「曼珠沙華工房」は、マンジュシャゲのスタンプやステンシルでトートバッグを飾る。当日、受け付ける。23日は「マユで作る曼珠沙華」で造花を手作りする。17日から電話で先着順に受け付ける。いずれも材料費が必要。
9月27日に旧府中郵便取扱所前で「武蔵国府太鼓演奏会」を披露する。11時から「響(ひびき)会」、13時から「國府睦會(こくふむつみかい)」、14時から「翔駒(しょうま)会」が出演し、それぞれ約30分演奏する。雨天中止。期間中、不定期であめ細工やべっこうあめの職人が、本館軒下で技を披露する。
矢野さんは「赤い花だけでなく、珍しい白いマンジュシャゲも見ることができる。開花状況は公式SNSとホームページで知らせるので、参考にして足を 運んでいただければ」と話す。「同じ時期に『萩(はぎ)のトンネル』も見頃を迎える。約30メートルにわたるトンネル状のアーチに淡い紫色のハギが咲き、マンジュシャゲとともに秋の景色を楽しんで」とも。
開館時間は9時〜17時(最終入館は16時)。会期中は無休。入館料は、一般=300円、中学生以下=150円、4歳未満と「学びのパスポート」利用者は無料。10月4日まで。