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調布・仙川で幾何学アートを研究するグループの展覧会

安藤忠雄さんが設計した建築空間の中で作品を鑑賞できる

安藤忠雄さんが設計した建築空間の中で作品を鑑賞できる

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 「仙台アート・ジェオ・コンストゥルイ研究会-東京展」が現在、東京アートミュージアム(調布市仙川町1、TEL 03-3305-8686)で開催されている。

佐藤達(Satoru Sato)さん「Hommeg au Carre」

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 「アート・ジェオ・コンストゥルイ」は幾何学構成芸術のこと。長らく具象絵画が中心だった芸術史に20世紀初頭、新しく抽象絵画が生まれた。抽象絵画の一つである幾何学構成絵画は、ヨーロッパから世界に広がっていった。

 同研究会は仙台で2012(平成24)年から活動しているグループで、発足のきっかけは2008(平成20)年にSatoru Sato Art Museum(サトル・サトウ・アート・ミュージアム)で行われた「大人の幾何学絵画教室」だった。

 同館は2007(平成19)、宮城県登米市の旧桜場小学校校舎を改装利用した登米市中田生涯学習センターにオープンした美術館。地元出身で仏パリを拠点に活躍する造形作家・佐藤達(さとる)さんの作品と佐藤さんがパリで出会った仲間たちから寄贈された「幾何学構成絵画のコレクション」を展示している。同館が市民への幾何学構成アートの理解と普及を目指して2008(平成20)年に始めた活動の一つが、佐藤さんによるワークショップ「大人の幾何学絵画教室」だった。

 ワークショップに参加した仙台の美術愛好家数人から始まった「仙台アート・ジェオ・コンストウルイ研究会」は昨年、10回目を迎えた(2020年はコロナ禍により中止)。参加メンバーは仙台にとどまらず、関東やヨーロッパに住む作家もいる。事務局の佐藤朱理さんは「この会は作品発表だけでなく、美術愛好家と作家たちの交流の場でもある。見る方々にとっても楽しい展覧会になると思う」と話す。

 展示作家は、佐藤朱理さん、秋山良一さん、市川和英さん、市野泰通さん、北川順一郎さん、越野成朗さん、中川猛さん、沼田直英さん、前田一澄さん、吉本直貴さん、Joel Besseさん、Gael Bourmaudさん、Asdrubal Colmenarezさん、Gerhard Formelさん、Gerhard Hotterさん、Daniel de Spirt.さん、Pierre Mavropoulosさん、India Serenaさん、佐藤達(Satoru Sato)さんほか。

 開館時間は11時~18時30分(入館は18時まで)。月曜~水曜と8月12日~16日は休館。入館料は、一般=500円、大学生・高校生=400円、小中学生=300円。9月24日まで。

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