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調布・仙川駅前サクラの危機、樹勢回復へ チャリティーコンサート

満開の「仙川駅前桜」に集う大勢の人々(過去の様子)

満開の「仙川駅前桜」に集う大勢の人々(過去の様子)

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 京王線仙川駅前のサクラの木を守るための「第19回夜桜チャリティー・コンサート」が4月1日、仙川駅前交通広場で開催される。

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 サクラは2000年秋に駅前整備計画に伴い伐採される予定だったが、サクラを愛する1万4000人の署名と地域住民の要望を受け行政の判断で保存された。市民グループ「仙川出会いふれあいの会」(代表・本間紫蘭堂さん、TEL 03-3307-4524)が中心になり枯れ枝の処理や落ち葉の掃除などの世話を続けている。樹高6メートル、幹回り2.6メートル、枝張り10メートルと堂々たる姿を見せるソメイヨシノだが、樹齢約80年で高齢になったため次世代の駅前シンボルになる新たなサクラを2012年、地域の子どもたちと近くに植樹した。

 同コンサートは伐採を免れたサクラを記念し語り伝えるために同グループが実行委員会になり、保存決定の翌春から毎年4月1日に開催している。ここ数年は、東日本大震災で原発事故に見舞われた福島県飯舘村の復興支援チャリティーも行った。今年は、駅前サクラの樹勢回復のために「駅前桜の危機“延命治療”にラブコール!」と題して開催する。

 関係者によるとサクラは8年前に土壌改良と施肥が行われたが、現在は舗装で根回りに栄養が行き届かず樹勢が衰え、枯れ枝の落下が目立つようになった。昨夏に枝上げ剪定(せんてい)をした樹木医からは「恒常的に土壌改良と地下に肥料を施せば、このサクラは100年持つ」とアドバイスされた。

 本間さんは「みんなで守った駅前サクラだが、私の年齢と同じくらい高齢で延命治療をやらなければいけない。ぜひ、皆さんの力を貸してほしい」と呼び掛けている。

 コンサートはプロによる声楽や演奏のほか、近隣の桐朋学園大学と桐朋学園芸術短期大学の学生による演奏、調布市立第四中学校の生徒によるコーラス、市内の電気通信大学の管弦楽部員による演奏を予定している。

 開催時間は16時~19時。入場無料。雨天時は2日に順延。

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