家電大型店のノジマは6月25日、昨年9月に閉店した旧伊勢丹府中店が入居していたビルをリニューアルし、大規模商業施設を開業する計画に着手したことを発表した。来春から夏のオープンを目指している。

　同ビルは府中駅前南口に位置する、地下1階地上9階のフォレストサイドビル（商業面積約3万2000平方メートル）。ノジマはビルの管理会社であるフォルマから旧伊勢丹府中店が使用していた床部分を一括して借り受け「府中駅南口ショッピングセンター（仮称）」を開業する。自社店舗（ノジマ）のほか、スーパー・食物販・カフェ・レストラン・アパレル・ベビー用品・インテリア・ドラッグ・サービス店舗などのテナント70～100店舗を誘致する。

　「人と街が交錯する賑（にぎ）わいの中心地を創る」をコンセプトに、ファミリーや3世代家族など幅広い客層をターゲットにし、周辺環境と調和した店作りを目指す。併設する商業施設「Foris（フォーリス）」とタイアップしての販促も計画する。

　同社は「府中市と府中駅前のマーケットが持つポテンシャルに魅力を感じている。府中駅前の活性化に貢献できるよう関係者と連携し、近隣の皆さまに求められる施設づくりを進める」とコメントしている。