自然エネルギーを使ってイルミネーションを点灯するイベント「光と遊ぼう！みんなでつくった『自然のデンキ』 イルミネーションRE100」が12月11日、昨年に引き続き、京王線調布駅前トリエ京王調布C館（調布市小島町2）の屋外広場「てつみち」で開催される。

2020年「イルミネーションRE100」太陽をイメージしたオブジェと自然エネルギーのイルミネーションを楽しむ子どもたち

　再生可能エネルギーの普及を目指し多摩市で活動を行なっている小林昭一さんが中心となり、自然エネルギー100％のイルミネーションを全国各地で同時に点灯させる試み「イルミネーションRE100」。2018（平成30）年に多摩市で始まり、調布市では昨年12月、自然エネルギーだけで電気を自給自足する建物を提案する一般社団法人「えねこや」（調布市深大寺北町2、TEL 042-483-8686）が中心となって、小林さん指導の下、初めて点灯イベントを実施した。

　昨年のイベントでは、事前に開催された調布市主催の環境講座に参加した児童が工作した風車や水車と、移動式電力自立小屋「えねこや」の太陽光で発電した電力を使い、自然エネルギーをイメージしたオブジェにLEDライトを取り付け、自然エネルギー100％でイルミネーションを点灯。多摩市をはじめ、三鷹市、武蔵野市などでこの取り組みに賛同した市民団体や個人参加を含め10カ所をオンラインでつなぎ同時に点灯した。ライトを取り付け、光と影を楽しむ影絵を制作するワークショップには多くの子どもたちが参加し、通りすがりの人も含め多くの人々が点灯のカウントダウンを楽しんだ。

　2回目となる今年も昨年に引き続き、「えねこや」と「調布未来（あす）のエネルギー協議会」が中心となって企画運営。事前の環境講座で児童が作った風車と「えねこや」の太陽光で発電した電力を使い、市内在住で立体作品の制作や教室を主宰するアーティスト山田はるこさんが新たなオブジェを制作し、ソーラーランタンや影絵制作のワークショップを開き、今年は12カ所で同時にイルミネーションを点灯する予定。

　えねこや代表の湯浅剛さんは「夏の長雨や集中豪雨など温暖化が一段と深刻さを増していると感じる。今年は東日本大震災から10年目の節目でもあり、環境に対する意識が高い方々だけでなく、より多くの方々に楽しみながら自然エネルギーを知ってもらい、自分事に感じてもらえたら」と話す。

　イベントは14時～18時で、17時に点灯式を予定。雨天順延。