府中市が現在、漫画「ちはやふる」が完結したことを記念してメッセージやイラストを募集している。寄せられた言葉や絵を集めて完結記念メッセージボードを制作し、12月に市内で展示する。

　同作品は競技かるたを題材にした末次由紀さんの人気漫画で、2007（平成19）年に「BE・LOVE」（講談社）で連載を始め、8月1日発売の9月号で最終回を迎えた。同市は主人公の綾瀬千早と幼なじみの真島太一が青春を過ごす場所で、作中にも片町文化センターや分倍河原駅など市内の風景が度々登場する。ファンにとって「聖地」の一つとして、15年にわたり親しまれてきた。

　同市では、作品にまつわる思い出や作者への感謝を伝えるメッセージやイラストを広く募集している。集まったものから一部を選び、大型の完結記念メッセージボード（縦1.8メートル、横2.9メートル）を作成。ボードには作者が描き下ろしたイラストや、これまで同市がタイアップしてきた取り組みの軌跡なども盛り込む。完成したボードは、同作品のコミック最終巻（第50巻）発売（12月13日予定）に合わせて、府中駅北口改札前の「183 FUCHU FAN ZONE」で展示する予定。

　応募方法は3通り。ツイッターの場合は「#ありがとうちはやふるin府中」を付けて、50文字以内でメッセージ（イラスト添付可）を投稿する。締め切りは8月31日。持参する場合は、専用応募用紙にメッセージやイラストを書き、観光情報センターか片町文化センターの応募箱に投函（とうかん）する。郵送の場合は、専用応募用紙にメッセージやイラストを書き運営事務局まで送付する。持参・郵送の締め切りは9月30日。専用応募用紙は観光情報センターと片町文化センターで配布するほか、特設サイトでダウンロードできる。

　担当者は「『ちはやふる愛』のこもったメッセージやイラストを待っている。『ちはやふる』のフィナーレである最終巻発売に向けて、ファンのみんなと盛り上げたい」と話す。