焼き肉専門店「焼肉たいぜん」（調布市布田1、TEL 042-426-8829）が9月8日、調布駅近くの天神通りにオープンした。

焼き肉専門店「焼肉たいぜん」店主の谷口賢泰さんと妻の里愛さん

　創業約20年の「焼肉家 和（かず）」（立川市）の姉妹店としてオープンした同店。同店の焼き肉を食べてそのおいしさに感動し、「こんな感動を提供する仕事をしたい」と同店グループで調理経験を積んだ谷口賢泰さんが手がける。「こだわりを当たり前に」をスローガンに掲げる同店グループで約14年間勤務し、肉類と日々向き合い、「焼肉家 和 はなれ」の総料理長も務めた。同店グループのバックアップの下、「TEAM和」の一員として独立し、念願だった自身の店を開いた。

　提供する肉類は、「長年の目利きと卸業者との信頼関係を持つ」本店が仕入れるもののみを使用。「肉の状態によって切り分け方や厚さを変え、脂身の入り方などによって味付けを調整する」と谷口さん。サーロイン肉を看板に、ヒレ肉をロースとして提供する名物「ヒレロース」などを用意する。

　同店が入るビル「天神マルシェ」は、半世紀にわたり上布田稲荷神社があった場所。鳥居や社殿の老朽化や後継者不在により、世襲で維持管理することが難しくなったため、2019年、東伏見稲荷神社から祭主を迎え、祭典を行ってご神体を返し、稲荷講を解散した。同所に新たに建築されたビル「天神マルシェ」は、「近隣の人々に守られてきた場所だったことを大切にし、調布や多摩地区にゆかりのある人に入ってもらいたい」とビルオーナーの原さんは話す。

　同ビル初のテナントとなる同店の店舗面積は約19坪で、掘りごたつ座敷席、テーブル席、個室合わせ32席を用意。店内は落ち着いた雰囲気に仕上げ、「居心地のいい空間」を目指すという。

　メニューは、看板肉を盛り合わせた「たいぜん名物盛り」（1,518円）、「特選厚切りタン塩」（2枚＝2,618円）、「ホルモン3種盛り」（1,078円）、牛テールのみを使って2日間煮込む「コムタンスープ」（1,320円）などを用意。10月から予定しているランチには、「焼肉家　和」の人気メニューでもある谷口さんオリジナルの「ローストビーフ丼」（990円）などを用意する。

　谷口さんは「幅広い世代の方々に利用いただけたら。『肉を見極めることは負けない』という気持ちで、『調布の焼き肉といえばたいぜん』と言ってもらえるような店にできれば」と話す。

　営業時間は17時～23時。