調布と府中の寺社は節分の2月3日、俳優や力士などのゲストを招き年男年女とともに「豆まき式」を行う。

深大寺の節分会限定　「魔滅」御朱印

　深大寺（調布市深大寺元町5）の豆まきは、元三大師（がんざんだいし）が鬼の姿に変わり魔を下したという「鬼大師」の信仰から、「鬼は外」と言わず「福は内」だけで行う。今年は、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で安達盛長（もりなが）を演じた野添義弘さん、同ドラマで阿野全成（ぜんじょう）役を務め連続テレビ小説「ブギウギ」で松永大星を演じている新納慎也（にいろしんや）さんが参加する。さらに、大相撲の玉鷲関、お寺仏像研究家でタレントのみほとけさん、ALSOK柔道部など多くのゲストも登場。本堂前特設舞台で11時、13時、15時から行い、ゲストの登壇時間はホームページで確認できる。

　当日は、魔滅（まめ）大師の印を押した「魔滅御朱印」を節分限定で授与する。33体の元三大師の姿が描かれた御影は「豆（魔滅）大師」とよばれ、「魔」を「滅」し尽くすという威力を表している。護摩祈願者には豆大師の姿を記した特別護摩札を授ける。「節分会の特別授与物」として「福豆」「福豆・護符」「福豆・護符・福枡」を3日まで、授与している。

　布多天神社（調布ヶ丘1）の豆まき式は、神楽殿で12時30分～16時に30分間隔で8回行う。登壇するのは奉賛会会員の年男年女のほか、5回目（14時30分）は一般から申し込みのあった年男年女、8回目（16時）は子どもたちも参加する。当日は境内で紅茶を振る舞う。神札と福引きが付いた「福豆」「福豆・福枡」を3日まで、授与している。

　大國魂（おおくにたま）神社（府中市宮町3）は、特撮ドラマ「仮面ライダーギーツ」で主役を務め学生時代にラグビー選手だった簡（かん）秀吉さんを招き、厄除特別祈願祭（11時）と豆まき式（14時・16時・18時）を行う。18時の回に簡さんは参加しないが、ゲストとして日本相撲協会の高安関、武蔵国府中大使の純烈さんと松本莉緒さん、府中出身の中倉彰子さん宏美さん（棋士）と高木ちえ美さん（歌手）のほか、歌手のつかさかず樹さんや同市にゆかりのあるスポーツチームのマスコット、地域キャラクターなどが拝殿前特設舞台に登壇する。「一陽来復神璽（いちようらいふくしんじ）」の頒布と、数量限定の福引き付き「福枡（一陽来復神璽・福豆・お神酒・お供物）」を3日まで、授与している。