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調布でメキシコ人作家の作品展-メキシコ在住の日本人美術家が企画

「十字路~メキシコベラクルス州立大学造形美術研究所写真家展」で展示されているアドリアン・メンディエータさんの写真作品

「十字路~メキシコベラクルス州立大学造形美術研究所写真家展」で展示されているアドリアン・メンディエータさんの写真作品

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 調布市内の併設する2つのギャラリーで3月6日、メキシコ在住の現代芸術家・矢作隆一さんが企画した、メキシコで活動する作家たちの展示会が始まった。

「ロベルト ロドリゲス個展~メキシコからの贈り物」の様子

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 プラザ・ギャラリー(調布市仙川町1、TEL 03-3300-1010)では「十字路~メキシコベラクルス州立大学造形美術研究所写真家展」を開催。ベラクルス州立大学造形美術研究所の写真家コミュニティーに所属する8人の作品12点を展示している。

 同展を監修したクラウディア・ネグレーテさんはメキシコ国立自治大学の哲文学部を卒業後、同大学の芸術の歴史分野で修士・博士号を取得。現在は同研究所の写真分野で研究員として活動。キュレーションや、メキシコの写真や映画撮影についての執筆も手がけている。同展について、クラウディアさんは「ベラクルス州は多様性に富んだ都市で、歴史的に見ても経済・政治・文化の重要な通過地点。十字路ともいえるこの場所に集まってきた写真家たちのさまざまな作品を見てほしい」とコメントを寄せる。

 サジオ(同)では「ロベルト ロドリゲス個展~メキシコからの贈り物」を開催。木彫りにペイントしたオブジェ「エンジェル」約50点を展示する。ロベルトさんはベラクルス州立大学美術学部を卒業し、各地で展示会などを行っている。

 矢作さんは「メキシコはスペインによる侵略を受ける前と後の歴史が複雑に混ざり合い、彼らのアイデンティティーを形成している。ロベルトさんの作品にもメキシコ人の記憶が込められていて、オブジェの顔はどことなく悲しげにも映る。グローバル化の進む現代において、今後エンジェルの表情がどう変化していくかが楽しみ」と話す。

 開館時間は10時~18時30分。水曜休館。入場無料。今月27日まで。

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