地域の憩いの場を目指すカフェ「THE MAPLE（ザ メイプル）」（調布市柴崎1）が8月1日、調布市上ノ原公園近くにグランドオープンした。

「THE MAPLE・ザ メイプル」店長の出津航太さん

　企業向けケータリングサービスや弁当販売などの事業を行う「e&ｌ（イーアンドエル）」（渋谷区）が以前喫茶店として営業していた店舗を引き継ぎ、新たに手掛ける同店。スギ材を多用し、吹き抜けの広々とした空間に大きな大黒柱や梁（はり）を配し、公園の脇という立地に合わせて、リゾート地の平屋カフェのような開放的な店舗を活用し開業した。

　店長で調理を担当する出津航太さんは、創業140年を超える老舗洋食店で調理や新店舗の立ち上げなどを経験した後、サービスを学びたいと有名ホテルのサービススタッフとして従事。令和時代を記念した即位の礼に伴い世界の国賓を招待した晩餐会で官房長官の配膳を担当するなど、約3年間サービスの経験を積んできた。コロナ禍によりサービススタッフの業務が激減する中、同社と出合い、これまでの経験を生かし、新たに立ち上げるカフェの営業全般を手掛けることになった。

　店内にはテーブル12席を用意し、コロナ禍の状況を見ながら、庭にテラス席やバーベキュー場の整備も計画。手指消毒や換気などウイルス感染予防を徹底して営業する。

　食事メニューは、洋食店での経験を生かした「特製タレ漬け生姜（しょうが）焼き」、国産マグロを使った「厳選マグロのポキ丼」、玉ネギとスパイスだけでルーを作りしょうが焼きを後のせする「北海道たまねぎのカレーライス」（以上650円）など、なじみのあるメニューを出津さんオリジナルのレシピで提供する。そのほか、「コーヒー」（300円）やソフトドリンク各種、「アイスクリーム」や「かき氷」（以上200円）などを用意し、テークアウトにも対応。今後はアルコールなども提供する予定。

　出津さんは「現在はランチ中心だが、今後ディナー営業も検討している。公園で遊んだ後や散歩途中など、休憩場所として気軽に利用していただき、地域の皆さまに愛される店にできたら」と話す。

　営業時間は11時～15時（変更の可能性あり）。日曜定休（その他にも不定休あり）。