調布市仙川・弁天橋近くの「Bakery Protea（ベーカリー・プロテア）」（調布市緑ヶ丘1）が11月4日、約3年ぶりに同じ場所で再オープンした。

「Bakery Protea（ベーカリー プロテア）」店主の川崎友子さん オフホワイトに塗り替えた店舗と

　パンが好きでパン店で働き出した頃は自身の店を持つことまでは考えていなかったという店主の川崎友子さん。パン作りを続けるうちにその面白さに魅了され、健康に配慮したパンにも興味を持ち、ブーランジュリーや天然酵母を使ったパンを提供する店などで経験を積み、野菜ソムリエの資格も取得。2011（平成23）年9月、仙川の街を選び「Bakery Protea（ベーカリー プロテア）」をオープンした。

　パンには国産小麦と天然酵母を使い「安心安全なパン作り」を心掛け、アレルギー対応の商品なども用意して「地域に愛される店」として約7年間営業を続けてきたが、多忙を極め、自身の子どもとの時間を持ちたいといったん閉店。後継のパン店が閉店したことを機に、約3年ぶりに再開することになった。これからは自分のペースを守り、週3日の営業と通販・卸販売を予定している。

　パンのレシピは以前からほとんど変えず、「子どもに食べさせたいパン」をコンセプトに掲げ、薬剤を使っていない菜種油、自然塩、平飼い卵、低温殺菌牛乳を使い、白砂糖、ショートニング、マーガリンなどは使わず、小麦は信頼できるメーカーのものを仕入れる。野菜は地元調布産の減農薬や無農薬のものを使い、「できる限り安心安全で自分の子どもに食べさせたいと思うパン」を用意。季節やパンによって天然酵母の種類を変え、毎日食べても飽きないパンを目指す。

　商品はビーガン対応の「山型食パン」（432円）、「豆乳クリームパン」（291円）、自家製レーズン酵母で仕込んだ「有機クランベリーノア」（380円）、バターを使った「角型食パン」（432円）など約25種類のパンのほか、乳製品や卵を使わない焼き菓子10種類程度を用意する。

　川崎さんは「これからは持続可能なかたちで長く営業を続け、子どもたちが初めてのおつかいにくるような、地域とつながり街に溶け込んだ店になれば」と話す。

　営業時間は10時30分～18時。日曜～水曜定休。