調布市文化会館たづくり（調布市小島町2、TEL 042-441-6111）大会議場で2月29日、「松本英彦13回忌メモリアルデー FOREVER SPIRIT JAZZ」が行われる。同イベントは、「調布をジャズの聞こえる街に」をコンセプトに活動する青い鳥ワールドサロンが発起人となり、松本さんの妻・佳子さんを後押しする形で実現した。

松本さんの曲に詞を載せ、精力的に歌い続ける佳子さん（関連画像）

　松本さんは日本のジャズシーンの礎を築いた世界的なサクソホン奏者。ドラムのジョージ川口さん、ピアノの中村大八さん、ベースの小野満さんと共に「ビッグ4」として戦後の第1次ジャズブームをリードした。海外では「Sleepy（スリーピー）」の愛称で親しまれるほどの活躍だったが、2000年2月29日に他界。命日の開催となる同イベントは、ホールではなく、DVD上映とゲストによる演奏・トークで構成された茶話会形式で開催する。

　会場では、ありし日の松本さんのパネルが来訪者を迎える。DVD上映コーナーではオリジナル「ビッグ4」の映像のほか、松本さんが一時復帰した際にNHKホールで東京フィルハーモニー管弦楽団と共に演奏した秘蔵映像を上映。演奏・トークのゲストには、ジャズ評論家の瀬川昌久さん、ジャズピアニストの前田憲男さん、脚本家のジェームス三木さんらを予定している。開場から開演までの間、若手ミュージシャンがウエルカム演奏を行う。

　「音楽を愛する人、パパ（＝松本さんのこと）を愛する人に、メモリアルなこの日、涙ではなく笑顔をお届けしたい」と佳子さん。「わが家の応接間でホームパーティーをしているような感じにするつもり。ジャズ黄金時代を懐かしみ、かつ未来のジャズの夢を語り合えたら」とも。

　佳子さんは調布FMでオンエア中の「松本佳子のLovely Jazz」（日曜21時～22時）のパーソナリティーを務める傍ら、ジャズボーカリストとしても活動中。3月23日には調布GINZ（小島町2、TEL 042-489-1991）でライブを予定する。

　開場は17時、開催時間は18時～21時。会費は5,000円（記念品・ドリンクほか）。事前の予約が必要。詳しくはスリーピーズ倶楽部（TEL 03-5316-2851）まで。